東京調査
5月14日(土)15時02分12秒
東京出張に来たついでに、新宿区中央図書館へいってきましたが、あまりめぼしい成果はありませんでした。
新宿の後藤静香の希望社のことと、東京府市場協会について、なにかあればと思ったのですが。
司書の方が、平林たい子氏の「希望社の真の希望は何であったか?」という文章を見つけてくださったのですが、これは後藤静香の教育の名目で学生を労働に使用する、希望社運営の欺瞞を告発したものです。
あとは、大宅文庫目録で、希望社に関するいくつかの記事の存在を得たぐらいです。
「希望社に欺されるな!」(山本美智子)女人藝術1930.10 P.20
「希望社の没落、その他」(加藤武雄)婦人サロン1931.11 P.40
「希望社の正体」(林熊王)犯罪公論1931.12 P.171
「其後の後藤静香」 話1934.9 P.112
これらは、北斗の死後、後藤静香のスキャンダルが発覚するかしないかといったころの記事だと思います。
大正14,5年の新宿の地図に、「希望館」「勤労女学校」の文字をみつけました。また角筈に「青物市場」とあるのですが、これが市場協会でしょうか。
それにしても市場協会や希望社に関するものは、いったいどこにあるんでしょうか。
国会図書館にならあるのでしょうか。
5月15日(日)19時06分5秒
今朝は北斗の祖父万次郎が留学した「芝増上寺」にいってまいりました。清光院を見るためです。
増上寺の寺務所で「清光院はどこですか」と聞くと、若い作務衣を着た丸坊主の人が、「ありません」というので閉口しました。ちゃんとテキストを見せて字を確認してもらったのですが、ありませんの一点張り。
そんなわけないので、もっと年長の人に聞いたりしてほしかったのですが……。
むこうが自信満々なので、そのまま引き下がってきました。
その後、ネットカフェで調べてみました。やっぱり、ある。
http://www.shiba.gr.jp/seikoji/
確かに「清光院」じゃなくて「清光寺」だけど、もともと清光院だったわけで、それを知らないのかもしれませんが……。
今日はその芝増上寺のあと、電車を乗り継ぎ、徒歩で麻布の都立中央図書館にわっせわっせといってきたのですが(東京府市場協会の服務規程なる書物があるそうです)、間の悪いことに「休み」。えーって感じです。
今回の東京はあまり成果なし。残念。
※poronupさんより、この清光「寺」は「清光院」とは違うという指摘を頂きました。
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