坊ちゃんの時代
投稿日:10月23日(土)17時41分25秒
あらやさんのBBSにも書いたことですが、関川夏央・作、谷口ジロー・画の
「坊ちゃんの時代」にはいろいろ教えてもらいました。
もちろん、漫画なので基本的にはフィクションということになるのでしょうが、それまで曖昧だった金田一京助のイメージが私の中で具体化したのは3巻、若き日の金田一と啄木とのエピソードを読んでからです。
あの中の借金王、どうしようもないダメ人間として描かれる啄木もインパクト大でしたが、どこまでもお人好しの金田一京助の人柄も、印象深いものでした。
金田一京助は女性のように丁寧で上品なしゃべり方をする人だったそうです。北斗や知里幸恵、その他の人々との交流の記録を見て思うんですが、金田一京助という人はやさしすぎるほどのやさしい人だったのでしょうね。
金田一のアイヌ研究については、弟子の知里真志保に批判されたりしていますが、やはり金田一の残した業績は偉大だと思います。金田一の研究あっての真志保だと思いますし。
あと、このシリーズには、平民社時代の西川光次郎も出てきます。1ページほどですが。
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