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2006年1月19日 (木)

北斗と「論語」

 私は西川光次郎は元キリスト者だというようなことを書いてきましたが、自働道話を読んでいくと「論語」に関する記事が多いのに驚きました。
 西川は自らキリスト教の信者ではなく、「儒教の信者」だといっています。(ちょっと違和感のある表現ですが)。
 また、西川が北斗のいた東京府市場協会でしていた講演は「論語」の講演でした。
 
 「北斗」と「論語」。
 今まで考えてみたことのない組み合わせですが、何か新しくみえてくるものがあるかもしれません。

管理人  ++.. 2006/01/19(木) 23:43 [101]

 西川光次郎はキリスト教に見切りをつけ、論語に希望を見出した。
 山中峯太郎もキリスト教では救われず、宗教的な遍歴をすることになる。
 後藤静香の教えも、キリスト教からすこしづつ離れていった。

 北斗は、キリスト教から離脱していったこれらの先達に多大な影響を受けている。

 そして、ジョン・バチラーの布教は北斗が期待するほど、アイヌの救済をしてくれるわけではないことを知った。
 キリスト教にすがって生きた知里幸恵は、その信仰を報われることなく、早すぎる死を迎えた。 

 キリスト教では、アイヌは救えない。
 
 北斗に必要なのは、即効性のある教え、現世利益だったと思う。
 北斗は自ら勉強し、東京で錚々たる学者や知識人と語り合うことができるような知識を得た。
 今、同族に必要なのは、おとなしく神にすがりついて嘆くことではない。知識を深め、修養することだ。人格を高めることだ。行動することだ。

 死の間際に北斗が記した言葉が思いだされる。

「よいものであったら何でもやりたい」
  

管理人  ++.. 2006/01/20(金) 00:05 [102]

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