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2012年2月26日 (日)

アイヌ民族党のHP

 「アイヌ民族党」のHPに違星北斗のことを「かつて、抑圧からの解放を叫んで闘ったアイヌの青年・違星北斗」と紹介してあるが、ちょっと違うんでないかな…北斗は「抑圧からの解放」みたいな中2的というかオザキ的な、「仮想敵」にルサンチマン、ではなくて…自己の向上、修養、改善、かと思ふ。
 

 北斗のことを抵抗歌人というのも、自分はあまりよくわからない。抑圧者への抵抗を表明した時期があったにせよ、そういうものを超越した頃の北斗の思想こそ北斗の到達点だから。

  なんか、上手く伝わる自信がないんですが、違星北斗の思想は抑圧への「抵抗」や「解放」といったところを超越したところにあると思う。「民族が各々個性に向って伸びて行く為に尊敬するならば、宇宙人類はまさに壮観を呈するであろう。嗚呼我らの理想はまだ遠きか。」北斗は宇宙から地上を見ている。

  もちろん、この「宇宙」の語が、現代の宇宙という語感とは違って、「世界」というような意味でつかわれていたにせよ。それはかわらないだろう。

 もちろん、和人がアイヌを抑圧した歴史があり、北斗はそれに苦しみ、怒り、怨んだのだけれど、東京から戻った時には、そういう「抵抗」を歌うではなく、現在置かれている状況よりの「上昇」「進歩」を歌うようになる。怨みあるが、それは置いといて、前へ、上へ。絶望ではなく、未来へ、建設の一歩を。

 違星北斗は、太く短い生き、その中で変化し続け、その時々に強烈な言葉を残したから、後世の人に利用される。抑圧への抵抗を望むアイヌ側からも、抑圧は存在しないと嘯く和人からも。彼らは違星北斗を恣意的に切り取っているにすぎない。違星北斗のその変節の人生にこそ、大きな意味があるだろうに。

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