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2012年4月

2012年4月28日 (土)

北斗とソーシャルメディア

 戦前の「希望社運動」とかを思うと、カリスマとは、思想を育む「情報」をくれる人だったんだよね。今、情報過多でみんなさかしくなって、人の言う事は疑うことは出来る。でも「思想」がないからふわふわしている。カリスマにすがりたいのは人間の本能だけど、今や情報をくれるのはグーグル先生だ。

 自分の好きなアイヌの歌人、違星北斗も人のソーシャルなつながりを大事にした人で、東京では金田一京助からの紹介で、いろんな思想家、作家、文化人と人から人へつながっていき、思想を深めて行った。その思想を北海道の各所で抑圧されるアイヌ同胞に伝え、団結を説いた。人間ソーシャルメディアだ。

 違星北斗は当時のメディアである新聞も活用した。それも、ほぼ、唯一読者が参加できるCGM(消費者生成メディア)である「短歌欄」を使って、不特定アイヌ同胞や、和人に向けてアイヌの実情や心情を短いメッセージとして送った。本来文芸作品を披歴する場をツイッター的なメディアとして使用した。

 違星北斗とソーシャルメディアか。人を動かすのは人の心であり、人の心を入れた「メディア」であったし、それは違星北斗の場合は、そこに民族の「存亡」をかけた。メディアはあくまでいれものだが、中身によっては、人は一命すらかけるし、人の心はメディアによって人の心を動かし世界をかえる。

2012年4月10日 (火)

これを読んだらアーカイブ

 「北海道にいるけどアイヌも差別もみたことがないから存在しない」「利権のための捏造」「○○ってよしりんが言ってた」みたいな、無知と思い込みで凝り固まった輩に、「じゃあこれを読んだら」「これ観てみたら」ってリンク貼れる、先人の証言や映像のアーカイブがネット上に必要かも。客観的中立な。

 

 やっぱり、そういうことはアイヌ協会とか、公的な団体が事業としてやっちゃいけないんだろうな。現状では。税金だの利権だのとか言われる筋合いのない、有志、個人たちによる、知の集合体としてやらなきゃいけないのかなと思う。客観的中立性を保持しなきゃいけない。ネット世代の急務。

2012年4月 7日 (土)

北斗と尺八

 

北斗は尺八をよくしました。

 尺八で追分節を吹き流し/平取橋の長きを渡る
 尺八を吹けばコタンの子供達/珍しさうに聞いて居るなり
 平取はアイヌの旧都懐しみ義経神社で尺八を吹く

などの短歌があります。
また、証言としては、

《違星君の尺八
彼は琴だか都山か知らないが、江差追分を得意としていた。六段、千鳥の曲なども吹奏したような記憶があるが余りそれは上手でなかった。
彼の吹奏の情景は江差追分が柄に合っている。
》(「違星君の平取入村当時の思い出」)

《ガツチヤキの薬を売りながら、コタン巡りをしていた頃の或る晩であつた。私の門に立つて暫くの別れにと「別れの曲」を吹奏され静かに立ち去られた。箕笠かぶりの清き尊きあの夜の姿こそは忘れようとして忘れることの出来ない思い出となつた。》
(「違星北斗を偲ぶ」鍛冶照三)

《ついには病身になり血を吐き、世を呪い人を呪い、手当たり次第に物を叩き割って暴れ死にたくなった。村の人の話では当時の違星青年は、よく尺八を吹いて月夜の浜を行きつ戻りつ、夜もすがらそうしていたこともあり、真っ暗な嵐の晩に磯の岩の上にすわって一晩尺八を吹いていたこともあった。》(金田一京助「あいぬの話」)

などがあります。

具体的に名前が上がった曲名としては

「江差追分」 http://bit.ly/HkrOTM
「別れの曲」 http://bit.ly/HnTb34
「千鳥の曲」 http://bit.ly/I86SD9
「六段」http://bit.ly/HndFuT

「琴だか都山かしらないが」というのは、流派ですね。
「別れの曲」がショパンとは意外ですね。
 

北斗と映画

北斗がいた大正14年から大正15年に、かかっていた映画。

「20世紀へタイムスリップ 1925年(大正14年)」(http://nannohidonnahi.sakura.ne.jp/20seiki/1925/05.htm

 黄金狂時代(The Gold Rush) 6.26 アメリカ 1925/12/(日本公開)
  監督:チャールズ・チャップリン
  出演:チャールズ・チャップリン

 オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera) 9.6 アメリカ 1925/09/(日本公開)
  監督:ルパート・ジュリアン
  原作:ガストン・ルルー
  出演:ロン・チェイニー メアリー・フィルビン ノーマン・ケリー ギブソン・ゴーランド

 戦艦ポチョムキン ソ連 第1次ロシア革命20周年記念映画 1967/10/(日本公開)
  監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン
  出演:アレクサンドル・アントノーフ グリゴリー・アレクサンドロフ ウラジミール・バルスキー

 キートンのセブン・チャンス(キートンの栃麺棒 Seven Chances) 3.11 アメリカ
  監督:バスター・キートン
  出演:バスター・キートン

 キートンの西部成金(キートンのゴー・ウェスト! Go West) 11.1 アメリカ
  監督:バスター・キートン
  出演:バスター・キートン

 ロイドの人気者(The Freshman) 9.20 アメリカ
  監督:フレッド・C・ニューメイヤー サム・テイラー
  出演:ハロルド・ロイド

邦画

 恩讐の彼方に 2.5
  監督:牧野省三
  製作:東亜キネマ(等持院撮影所)
  原作:菊池寛「恩讐の彼方に」
  脚本:直木三十三
  出演:市川花紅 常盤松代 沢田正二郎 久松喜代子
  上映:京都マキノキネマ

 街の手品師 2.13
  監督:村田実
  製作:日活(京都撮影所第二部)
  出演:岡田嘉子
  上映:浅草三友館

 月形半平太 5.15
  監督:衣笠貞之助
  製作:聯合映画芸術家協会(等持院撮影所)
  主演:沢田正二郎
  上映:浅草大東京

 ふるさとの歌 9.17
  監督:溝口健二
  製作:日活(関西撮影所教育部)
  出演:木藤茂 辻峰子 川又賢太郎 橘道子
  上映:大阪常盤座

 日輪 11.13
  監督:衣笠貞之助
  製作:マキノプロダクション(御室撮影所) 聯合映画芸術家協会
  原作:横光利一
  出演:沢村源十郎 市川猿之助 阪東和三郎 市川八百蔵 マキノ輝子 マキノ富栄
  上映:浅草大東京

 雄呂血 11.20
  監督:二川文太郎
  製作:阪東妻三郎プロダクション
  配給:マキノプロダクション
  出演:阪東妻三郎
  上映:浅草大東京

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2012年4月 3日 (火)

無題

Twitterで違星北斗botというのをやっているのだが、大正15年の夏で少し停滞している。

昭和2年の日記が大正15年の日記で、さらにバチラーと後藤静香の資金トラブルが本当に大正15年であるのか。裏付けがほしい。決め手となる決定的な証拠がほしい。

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