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2014年9月 1日 (月)

金子問題

金子札幌市議の「アイヌはいない」発言と、
それを取り巻くのネトウヨのヘイトスピーチ問題。

ネトウヨの憎悪発言の根底には、
本来は取るに足らぬ
愚者の妄言なのだけれど、

ネットのお陰で
愚か者のネットワークが形成され
否応なく目に入ってしまう。

面倒なのは
その中に
違星北斗の発言を
彼らの主張に合わせて
恣意的に切り取り

北斗をアイヌヘイトの道具として
つかっている輩がいること。

それも、ご丁寧にわが
違星北斗研究会のサイトから
コピペしてくれて
ご丁寧に私が打ち込んだときの
間違いなどもそのまま。

他ならぬ
違星北斗の言葉を曲解して
彼が背負って立とうとした、
救おうとした、
力づけようとした
ここにいるぞと宣言した
アイヌを

貶め、冒涜し、
その存在を無かったことにしようとする
やからがいる。


あれを見るたびに、
違星北斗のサイトを作って
彼の全仕事をデジタル化したことが
本当に正しかったのかと
悔やまれ、
また、悔しくてたまらなくなります。

そして、北斗ならたぶん、
かつて金田一恭助や徳富蘆花に
対して憤ったように
こう言ったと思うんです。

「なにを! 金子、許さん! 鉄拳制裁だ!」




こんな時「北斗」が生きて居たならと
沁々思ふ 一人夜更けに
(森竹竹市)

灰色の空に隠れた北斗星 
北は何れと人は迷はん
(違星北斗)


アイヌを導く「北斗星」たらんとした北斗が、
ヘイトスピーチのシンボルとして
担ぎ出される現状。

で、
こういった、

アイヌに対するヘイトスピーチに対して、

「それは違うんですよ」

と、ぐうの音が出ないほど
わかりやすく解説した、
なおかつ話題性、
浸透力、
影響力、
ポピュラリティのある本が
必要なのかもしれないなあ。

論文や専門書じゃなくて。

でも出版に携わる人間としては、
それは奇跡か魔法のように思えるんですが

違星北斗が
まだまだ知られていないだけに
危険です。
このままでは偽物が本物を駆逐してしまう。

本当の「違星北斗の心」を
もっと広く知ってもらう必要がありますね。

知里真志保はジョン•バチラーらの
アイヌ語研究を

「言霊の大虐殺をやってのけた」

という言葉で評したけど、

ヘイトスピーチで
「アイヌは存在しない」
と言ってのける所業は

「言霊による大虐殺」

だと思うんだよなあ。
言葉、概念によるエスノサイド。

「俺はアイヌだ、ここにいるぞ」

と宣言した違星北斗とは真逆。

北斗は

《アイヌと云ふ新しくよい概念を
内地の人に与へたく思ふ》

と詠み、

「アイヌはここにいる」
「アイヌは決して滅びない」

という言霊による意識改革を、
アイヌだけでなく、
和人側にも行った訳だけど、
此度の「アイヌはいない」というのは
その真逆の、
言霊による大虐殺、
民族浄化なんだろうな。

必死で「アイヌ」という概念を
新たに「悪い」ものに、
あるいは「無い」ものとしてに
書きかえようとしている
連中に対しては、

違星北斗のように
言葉を武器に戦わなければならないのだろう。
どう戦えばいいのかは、
違星北斗の、
あるいは他の言葉を武器に戦った先人が
教えてくれるんじゃないのか。

そういうことを考えながら
違星北斗を読み直してみようと思う。

今回の金子議員の件、
多くの人にはチンプンカンプンだろう。

大多数にとって、
知里真志保と言っても知らないし、
北斗と言えばケンシロウだし、
金田一といえば耕助であり、少年だったりするわけだから。

こういった時、
必要なのは分かりやすく伝える人、
池上彰的な人が必要なんだろうか。


例えばテレビで取り上げられる時、
それは番組の製作者のイメージによって
歪められてしまう。
「こういう番組にしたい」という
企画書通りの画を求められ、
演出、演技される。
プロデューサーは、
監督、出演者、スタッフ、他人を動かして
自分の夢のイメージを具現化する。

仕事柄そういう人に会うことがあるが、
中には胡散臭い人も多い。
もちろんちゃんとした方が多いけど。

人の褌で金儲けの皮算用ばかりする人。

1930年のアイヌ協会設立に関わった
喜多章明は、ある意味そんな人なのかな。
金儲けの為に関わったのでは無いにせよ、
自分のイメージを人に押し付け働かせ
「俺の作品」というような。

本人は善人であることを疑わないが、
実際は下手なプロデューサーか
指揮者気取りの人、
早く言えば山師かペテン師のような男に、

1930年当時、
関わらざるを得なかったことが、
今日このように同じような
人間を大量発生させている
現状に繋っているのだろうか。

違星北斗が今、
生きていたら、

アイヌの中から
アイヌのことを
分かりやすく発信する人に
なってたんじゃないかな。

そんな気がする。



支離滅裂ですね。
また書き直します。

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コメント

ヤングジャンプでちょっと前に連載が始まった、ゴールデンカムイ、アイヌ文化を丁寧に紹介しようとしてるのが感じられて、なかなか良いです。

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