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2020年5月29日 (金)

ザンザラケップとは


違星北斗の遠祖コタンバイガシ(村はずれの翁)という人は、もともと小樽、銭函周辺のザンザラケップというところにいた。

この違星家の口伝に残る地名「ザンザラケップ」とはどこか。

昔、この村の人々が、蔵から宝物を出して虫干しをしているときに、村の愚かな若者が「やーい、レブンカムイ(沖の神様、シャチ)、こんなにたくさんの宝物、お前はもってないだろー!うらやましいだろ!」と自慢してしまい、レブンカムイの怒りを買って、ザンザラケップの背後の崖がゴロゴロと崩れて、村は全滅してしまった。

ただ1人生き残ったのが違星北斗の祖先で、彼は「たった一人のバカのために村ごと全滅そんなことをするとはなんという了見の狭いカムイだ。もうどうにでもなれ!」

と、櫂も持たずに小舟で海に出た。

自暴自棄になった彼は、運命を潮まかせにして、何日も海上を漂流し、やがて余市アイヌの人々に発見された。彼は、舟の上から余市の人々にイナウを振って挨拶したという。

 やがて、彼は余市の人となり、村長の娘と結婚して「コタンバイガシ」と名乗ったという。

 その、違星家のルーツのザンザラケップ、たまたま小樽のミュージシャンの浜田隆史さんに「どこだかご存じですか」とお聞きしたところ、ここではないかと教えていただいた。

 ・「サンタラツケ」が松浦武四郎の『西蝦夷日誌』(『新版蝦夷日誌(下)』(吉田常吉編/時事通信社)の「小樽内と石狩の領境」近辺の地名としてある

ということ、さらに

 ・「サンダロッキヒ」という地名が「永田地名解」(「北海道蝦夷地地名解」永田方正)にあるとのこと。

 すごい! ありがとうございます!
 近くに漢字で

「三樽別」

 となっている地名(川の名)が残っていますね。
 カタカナの字面だと類似に気づきにくいですが、

 「ザンザラケップ」ZanZaRaKeP
 「サンタラッケ」 SanTaRaKKe
 「サンダロッキヒ」SanDaRoKKiHi

 と適当にローマ字にしてみると、発音は非常に似ていますね。

 意味は「(山から浜へ)出る・でこぼこしている・川」
 あるいは「なわでシカを縛り荷降ろしするところ」

 ということなのですが、後者だと、村の背後は急峻な崖で、海の神の怒りによって崩れてしまった、というのもわかる気がします。

 銭函周辺には「星見」「星置」みたない「星」地名もあって、もちろん、由来的には違星と関係ないんですが、興味深いですね。

 違星北斗の祖先には、他にも海の神に呪われる伝説(漁船上で神がかり、千里眼能力に目覚めたが、それを言いふらしてしまったため、呪いで子孫に恵まれなくなった)があって、
やはり海の民だから、海の神との関係性が強いのだなと思いました。

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