希望社『コタン』のフゴッペ
うーん、希望社『コタン』のフゴッペ。
このToppaって初出の小樽新聞にはないのね。
「芸術的彫刻の場合でもkunr? とkamuiai の様な宗教用途の物の他はない」
kamuiaiも怪しいけど、ルビからの推測だろうか。
でも、これは小樽新聞や初版(希望社)の編集者にはハードルが高かっただろうな。
そして草風館版はその希望社版を底本にしているから…
北斗のフゴッペ論文は、もう一度北斗の原稿はないにせよ、初出の小樽新聞をベースに誰かちゃんとした人が検証し直す必要があるだろうなあ。




まあ、それは『コタン』全般にいえることで、初版の編集のまずさから、さまざまな間違いが残ってしまった。
本当は全部初出にあたって『シン・コタン』を作るべきなんだろうな。
あと、初出雑誌新聞にあるルビが希望社版ではぜんぶ無くなるので、それも困るんだな。
北斗はアイヌは基本偶像を彫らないというためにカムイアイとこれを例示してるんですが…これは道立図書館の小樽新聞のマイクロフィルムですが、図書館によっては記録状態に差があったりするのでしょうか。
kuur はkur (人?)でしょうか。文脈からすると、彫刻を施す「宗教儀礼に使う道具」の名前かなと思います。イナウとかパスィとか、墓標とか。
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