北海道マガジン「カイ」で違星北斗が紹介されています。
北海道マガジン「カイ」にて違星北斗が紹介されています。
目次の「明治時代に二風谷に図書館があった」というページの2番目の記事です。
違星北斗研究会として、少し監修協力しました。
興味がある方はご覧下さい。
英語版
北海道マガジン「カイ」にて違星北斗が紹介されています。
目次の「明治時代に二風谷に図書館があった」というページの2番目の記事です。
違星北斗研究会として、少し監修協力しました。
興味がある方はご覧下さい。
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6月12日に北海道大学のアイヌ・先住民研究センターで違星北斗についてお話させていただくことになりました。
夜6時半ごろからになりそうです。
違星北斗の生涯とその思想の遍歴について、「アイヌ民族否定論に抗する」に書いたようなことをお話させていただこうかと思っています。
参加費は無料だと思いますので
興味のある方はぜひお越しください。
詳細またお知らせします。
http://www.cais.hokudai.ac.jp
違星北斗
「アイヌの運動は、和人(シャモ)が協力顔に入り込んでくると、そのときから運動は挫折する」
(辺泥和郎が藤本英夫に語った思い出)
この中で力点を置くべきは「協力顔に」という所だと思いたい。
自分の立ち位置を弁え、
独りよがりな義憤に突き動かされて、
傍迷惑な切り込み隊長にならないように、
自戒をこめて。
いま、ネット上で行われている言論活動、
例えば「もうアイヌなんか存在しない」といった「アイヌ民族否定論」への、
カウンター運動は、
かつての違星北斗の孤独な戦いと同様に、
やがて「アイヌの歴史」の一部となるんだと思う。
小野寺や金子や小林や時浦は
「差別者」として永遠に歴史に名を刻む。
それは決して
ネット上の小競り合いなどではなく、
重要な歴史の局面を見ているんだと思う。
このたび平凡社から再発売になった
「日本残酷物語」
には、違星北斗が登場していますよ。
北斗の名前は出ていないですが、
北斗のことについて語った金田一の文章を、
村上久吉が借用、
それを高倉新一郎が引用している感じです。
http://iboshihokuto.cocolog-nifty.com/blog/2005/10/post_2c54.html
奈良美智さんのツイートを見るまで、北斗の命日を忘れていました。
そうか。
1月26日に出た「アイヌ民族否定論に抗する」は、
違星北斗の86年目の命日に出たんだなあ。
それにも気づいていなかった。
寄稿させていただいた「アイヌ民族否定論に抗する」という本が、発売になりました。
「アイヌ民族はいない!」と発言して、アイヌが存在しないことにしたい人たちに「NO!」を突き付ける本です。
私はとかくネトウヨたちに誤解•曲解されいいように利用されてしまっているアイヌの歌人違星北斗の言葉について、彼は本当はどういうことを言いかったのか、ということについて書きました。
ご興味あるかたは是非。
http://www.amazon.co.jp/アイヌ民族否定論に抗する-岡和田-晃/dp/4309226205
半月ぐらい前に、昭和初期の鰊漁壊滅の件をツイートしましたところ、
図らずしも、マッサンのネタバレをしてしまっておりました。
すみませんでした。
今日のマッサンで熊虎さんが
「この辺の連中はみんな他所から来た連中だから」
と言っていましたが、
もちろん鰊漁には古くからその地にいた、
違星北斗ら余市アイヌが数多く(ずっと昔から)関わっていたわけで、
その辺の認識は脚本家も、NHKも
旧態依然としたものだなあ、と思います。
北海道人じゃないし、
余市の町民でもないからよくわからないけど、
マッサンでの、余市アイヌの空気っぷりは
ある意味での「リアル」を表しているんだろうな。
あまりに「誰もいない所を苦労して会津武士が切り開いた」
アピールが多いから、
違星北斗が気の毒になってきたよ。
確かに苦労はしただろうけど。
まあ、エンタメの作劇的には、
キャラにいろんな要素をいれないで
物語上のシンプルな役目を背負わせるのは
鉄則だと思いますが。
※
あと、マッサンのセリフ
「鰊がクキる」
ってとこ、字幕かセリフでフォローした方がいいよね。
漁師言葉?で、「群来る」で「クキる」って読むんだけど、
僕も最初はわからなかったし。
NHKの朝ドラ「マッサン」の中で、
マッサンが大阪から汽車で北海道に向かいました。
当時、東京から小樽でも汽車で丸2日ですから、大阪だと丸3日ですね。
違星北斗が余市から上京した時も、戻るときも丸2日かかってます。
マッサンで風間杜夫が演じる余市の鰊漁場の「森野」の家のモデルは、
多分ですが、
余市の「林」家。 ただ、モデルといっても、名前のイメージぐらいだと思います。
ドラマでは会津出身で、明治に北海道に渡ったとなってますが、実際の林家は江戸時代から鰊漁場の番屋。
林家に伝わる漁場の業務日誌「林家文書」は江戸時代の余市アイヌの貴重な資料になっています。
マッサンのドラマの中では「今年も大漁だ」と、威勢のいいことを言ってる余市の森野漁場ですが、
昭和初頭の実際の鰊漁は不漁続きでした。
実際に当時鰊漁をしていた違星北斗も
昭和2年には「今年は例年にない不漁です」、
昭和3年「また今年不漁だったら大へんだ」
と嘆いていて鰊の漁獲量は減る一方の頃です。
マッサンの作中では、今、昭和何年だろう?
昭和2年、3年なら、ヤンシュの中に違星北斗がいても不思議ではないけど、日本初のウイスキーが発売されたのが昭和4年だから、多分違星北斗は死んでいる。
ニアミスですね。
※
国産初のウイスキーが出来たのが
昭和4年の4月、この年は空前の大不漁みたいだけど、
さすがに発売から春の鰊シーズンまで間がなさすぎるから、
もしマッサンがそのウイスキーを余市に売りに来たのは
翌5年のことかも。
http://www.town.yoichi.hokkaido.jp/anoutline/yoichistory/sono103/sono103.html …
今こそ知里幸恵、違星北斗、真志保、森竹竹市ら
大正アイヌの闘いを描いた
ドラマか漫画が必要なのかも。
各地の先駆者がしだいに繋がっていき、
自覚と団結の気運高まるが、
出しゃばってきた喜多章明という
和人の役人の自己満足の為に
骨抜きにされた
1930年のアイヌ協会ができるところまでね。
自分は谷口ジローの「坊ちゃんの時代」の
連作が好きだから、
ああいう形での
違星北斗の漫画化は
ありだと思うんだ‥‥夢だけど。
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